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GNUPLOT v3.2 for HP 100/200LX


|はじめに| |gnuplot とは| |このパッケージの動作環境| |インストール| |システムマネージャへの登録に関する注意| |関連ライブラリ| |オリジナル版からの変更点| |差分について| |バグ| |おことわり| |謝辞|

はじめに

このアーカイブは、グラフ描画ソフト gnuplot version 3.2 に HP 100 /200LX で快適につかえるようにパッチをあてたものです。 アーカイブ には、
        readme.doc      このファイル
        gnuplot.exe     実行形式
        for-lx.dif      オリジナル版からの差分
が入っています。ヘルプファイルなどは必要に応じて後述する関連ライ ブラリからのダウンロードをお願いします。

gnuplot とは

gnuplotは 対話形式のグラフ描画ソフトです。さまざまな数学関数やデ ータファイルのグラフを作成することができます。gnuplot は対数グラ フや3次元のグラフの描画ができる、複素数を扱える、画面にグラフを 表示するだけでなく別のツールで活用できるように各種フォーマットで ファイルに落とすことができるなどの特徴を有しています。

このパッケージの動作環境

このパッケージの動作環境は、日本語化した HP 100/200LX などの V- Text 環境の IBM PC 互換機を想定していますが、もちろん、英語モー ドでも動作します。さらに、グラフィック画面を使わないのなら、PC- 9801 シリーズなどの他の MS-DOSマシンでも動作します。

インストール

インストールは、実行形式ファイルの解凍とコピー、設定ファイルの作 成、環境変数の設定という手順で行います。 ここでは、A:\TMP で作業 を行い、A:\TOOLS にインストールする場合の例をしめします。

まず、アーカイブを解凍して gnuplot.exe をパスの通ったディレクト リにコピーします。

    A:\TMP>lha x gpt32lx.lzh
    A:\TMP>copy gnuplot.exe a:\tools
つぎに、設定ファイル gnuplot.ini を作成します。100/200LX の画面 は CGA ですから、gnuplot.ini に set terminal cga と書いておき、 画面モードが CGA になるようにします。
    A:\TMP>cd a:\tools
    A:\TOOLS>echo set terminal cga > gnuplot.ini
これでとりあえず使えるようになります。インストールしたディレクト リで起動し、動くかどうかを確かめてください。
    A:\TOOLS>gnuplot
    gnuplot> plot sin(x)
    グラフ表示後 ENTER を押すとプロンプトがでてコマンド待ちになります。
    gnuplot> q
つぎに、autoexec.bat を編集して、環境変数 GNUPLOT, GNUHELPを設定 します。 GNUPLOT には、設定ファイル gnuplot.ini を置いたディレク トリを、GNUHELP にはヘルプファイルのパスを設定します。ヘルプファ イルは後述する関連ライブラリからダウンロードしてください。ヘルプ ファイル gnuplot.gih を A:\TOOLSにインストールした場合、 autoexec.bat に以下の2行を追加してください。
    set gnuplot=a:\tools
    set gnuhelp=a:\tools\gnuplot.gih
また、gnuplot から command.com を呼び出す場合は、環境変数 COMSPEC を適切に設定してください。

システムマネージャへの登録に関する注意

他の DOS アプリケーション同様に gnuplot もシステムマネージャに登 録して呼び出すことが可能です。しかし、gnuplot はメモリを大量に使 用するのでフリーエリアがおよそ 350k バイト以上ないと起動できませ ん。

関連ライブラリ

gnuplot のライブラリは FLABO に登録されています。
FABO LIB2
1140  GCA02301 92/12/08   70062  938 B GPDOCJ32.LZH GNUPLOT Ver3.2 日本語 Help
1139  GCA02301 92/12/08  246371  581 B WGPLT338.ZIP GNUPLOT Ver3.2 for Windows
 832  TAB00667 92/06/20  170752  335 B GP32EPC.LZH GNUPLOTv3.2 IBM PC版
 830  TAB00667 92/06/20  224768 1320 B GP32E98.LZH GNUPLOTv3.2 98版

FLABO LIB4
 231  TAB00667 92/06/20  382208  217 B GPLOT32S.LZH GNUPLOTv3.2 All sources
国内の ftpサイトには、version 3.5 が gpt35exe.zip (IBM PC互換機 用実行形式セット), gnuplot3.5.tar.Z (ソースファイル、ドキュメン トなどのセット) という名前で登録されています。

また、FYHPPC MES(7) #04019 からのコメントチェインも参考になるか と思います。

オリジナル版からの変更点

オリジナルの gnuplot では、 オンラインヘルプの表示行数が24行に固 定されていました。 日本語化された 100/200LX では、画面行数が14行 や12行といったより少ない行数になっている場合がほとんどだと思いま す。そこでヘルプの表示行数を現在の画面サイズにあわせるようにしま した。

また、MS-C でコンパイルされたオリジナル版では、 グラフ表示後に画 面モードが英語モード (モード3) になってしまいます。そこで描画前 の画面モードに復帰するようにしました。

おまけ:
FLABO や Internet の ftp で公開されている Turbo C でコン パイルされた gnuplot v3.2 と比較するとファイルサイズが小 さく、実行速度がホンの少し速くなっています。 MS-C の面目 躍如といったところでしょうか :-)。

差分について

差分は unix 上で diff コマンドを使って 作成したものです。 unix 上 でオリジナル版のソースを展開して patch -p < for-lx.dif でパッチ をあてるとこのパッケージで使ったソースができあがります。 MS-DOS 上でも unix の patch互換のツールがあればパッチをあてることが可能 でしょう。もちろん、差分ファイルを眺めながら手でパッチをあてるこ とも可能です。

再コンパイルする時は HP200LX というシンボルを定義してコンパイル してください。これを定義しないとオリジナル版の gnuplot ができあ がります。

バグ

日本語のテキストモード3で起動した場合、グラフ描画後に英語のテキ ストモード3になることがあります。

浮動小数点演算エラーが発生した場合 (負の xに対して log(x) を計算 した場合など)、プログラムがいきなり終了してしまうことがあります。

おことわり

本パッケージの運用結果については一切責任を負いかねますのでご了承 ください。

謝辞

テストに協力してくださった 夜神 零 さんに感謝します。

−このファイルと差分に関して− Copyright (c) 1995 by Dai Ishijima