IrKISS version 0.0 〜 携帯電話のIrLAP/IrLMP/IrMCパケットを受信して型番を表示 〜 Copyright (C) 2001 by Dai ISHIJIMA ☆はじめに 最近の携帯電話には、赤外線通信機能を持つものがあります。この機 能を使うと、携帯電話から別の携帯電話や PDAに電話帳などの各種デー タを転送することができます。 IrKISSは、携帯電話が送信する IrMCバ ージョン1.1 に準拠するパケットを受信して、パケットを送信した携帯 電話の型番を表示します。 ☆使い方 200LXでIrKISSを動かすには、生DOSプロンプト (およびその互換) 環 境から、 C:\IRKISS>serctl /I C:\IRKISS>irkiss とします。 ここで、携帯電話でIrMCを使って、電話帳やメールなどのデータを送 信します。 たとえば、P503iSなどでは、待ち受け画面からソフトキー2 (電話帳ボタン) を押してから、 上下ナビゲーションボタンなどを押し て電話帳データを表示し、 さらにソフトキー2 (サブメニューボタン) を使ってサブメニューを呼び出し、「Ir-kiss1件送信」を実行します。 すると、200LXの画面に Address of PDC: 193622db Nickname of PDC: P503iS Hyper と表示されます。このとき、携帯電話側では「送信失敗」(P503iSでは 「失敗しました 続けますか? YES/NO) などのメッセージが表示されま す。 200LX側の表示結果の1行目は、IrLAPプロトコルで使われる携帯電話 のアドレスです。これは、8桁の16進数で表示されます。なお、アドレ スは実行時によって変化することがあります。2行目は携帯電話の型番 です。これは、IrLAP/IrLMPプロトコルのXIDと呼ばれるデータです。 このプログラムは単に携帯電話の型番を表示するだけで、実際に電話 帳、メール、スケジュール、フリーメモ、イラストなどのデータを受信 することは「まだ」できません。 ☆診断メッセージ うまく動かないときは、以下のエラーメッセージが表示されるはずで す。 unexpected EOF, no data received IrKISSを動かしてから、およそ30秒以内に携帯電話の光パケッ トを受信できなかったときに表示されます。 unexpected character (以下略) 光パケットの受信時に何らかのエラーが起こったときに表示さ れます。 No valid data received 携帯電話の型番が書かれたパケットを受信できなかったときに 表示されます。 動作に問題のない場合でも、以下のメッセージが出ることがあります。 シリアルポート initialized at スピード bps シリアルポートが初期化されたことを示しています 数字 XBOFs received IrLAPプロトコルのパケットラッパーについてくるXBOFと呼ば れるバイト列の長さです IrLAP payload start with 以下略 IrLAPプロトコルで受信したデータの先頭の24ビット値です receiving slot 数字 in IrLAP payload IrLAPプロトコルで受信したパケットの番号です dumps: 16進数列 IrLAPプロトコルで受信した生パケットデータです ☆アーカイブファイルの中身 配布アーカイブ irkiss00.lzh には、 readme.txt このファイル hosoku.txt ライブラリ登録時の補足説明 irkiss.exe 実行ファイル irkiss.c ソースファイル makefile.cpp ソースファイルをコンパイルして 実行行ファイルを作るためのmakefileの素 が入っています。なお、コンパイルするには、拙作 PPM02.LZH などを 別途入手して足りないソースファイルを補ってください。 ☆おことわり このプログラムは (狭義の) フリーソフトウェアです。パブリックド メインソフトウェア (PDS)、シェアウェアではありません。このプログ ラムの著作権は、作者である いしじま☆だい が所有しています。 このプログラムの運用によって生じた結果については一切責任を負い かねますのでご了承ください。 このプログラムの全部、または一部をそのまま利用して商用目的のプ ログラムを作成することはご遠慮ください。 フリーソフトウェアの作成や個人的な範囲での利用が目的の場合は、 このプログラムの全部、または一部をそのまま利用してもかまいません。 他機種への移植や他のオペレーティングシステムへの移植、そしてそれ らをフリーソフトウェアとして公開することを歓迎します。 このプログラムを再配布する場合は、アーカイブファイルに含まれる すべてのファイルを変更せずにそのまま配布してください。このプログ ラムをパソコン通信やインターネットなどで再配布する場合は電子メー ルなどでご連絡いただけるとありがたいです。 このプログラムを書籍や雑誌などの出版物で紹介したり、CD-ROMなど に収録する場合は、事後でもかまいませんのでぜひとも連絡をいただき たいと思います。また、このプログラムや付属するドキュメントなどの 一部あるいは全部を出版物などにそのまま掲載する場合は必ず事前に連 絡してください。 ☆参考文献 ・Infrared Data Association (irda.org) が公開している以下の IrDA に関する資料 - http://www.irda.org/standards/standards.asp, - http://www.irda.org/standards/pubs/IrData.zip に含まれる IrPHY_1p4.PDF, IrLAP11.pdf, IrLMP11.PDF ・NTTドコモ, 松下通信工業; デジタルムーバP503iS HYPER取扱説明書, (2001/03), pp.230-233. ・Paldio Palmtop Mail, NIFTY FHPPC LIB(8)#982, #987 irkiss v0.0 Copyright (C) 2001 by Dai ISHIJIMA Web Page: http://hp.vector.co.jp/authors/VA004814/