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ハードディスク消去ツール / iPXEによる「wipe-out」メディアを作成しないブート方法
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初版: 2017-04-16
最終更新日: 2017-04-16




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ハードディスク消去ツール『wipe-out』 〜超消「わいぷたん」〜

メディアの準備が不要となるiPXEを使った「wipe-out」の利用方法



●はじめに

「wipe-out」では、CD-ROMイメージからブート用CDを作成して、 そのCDからブート、 あるいはUSBメモリイメージからブート用USBメモリを作成して、 それからブート、 という手順を踏むのが一般的でした。

しかし、いろんな版を試したりする場合に複数の起動メディアを 用意するのは面倒です。また、無駄にCD-Rを消費してしまうことにも つながってしまいます。これは環境にやさしくありません。

起動メディアを作成しない方法としてネットブートがあります。 一般的な(FreeBSD)のネットワークブート(PXEブート)では、 TFTPとNFSを用いるので、これらのサーバの準備を利用者が用意する必要があります。 仮にTFTPとNFSではなく、HTTPのようなプロトコルで 「wipe-out」のブートイメージを「利用したいときにダウンロード」 することができれば、起動メディアの用意の煩わしさから解消されるでしょう。


●iPXEブートとは

前節に書いたことを解決することは可能です。 それは iPXE - open source boot firmware を使うことです (参考: https://ja.wikipedia.org/wiki/IPXE)。 iPXEは、既存のPXEにさまざまな拡張を採り入れたネットワークブートの ファームウェアです。 OSブートイメージの、HTTPによるダウンロードなどをサポートしています。


●iPXEを使った「wipe-out」のブート(準備について)

iPXEを使って「wipe-out」を使うには、次の条件を満たしておく必要があります。 これらの条件が満たされていれば、iPXEブートにより、 「wipe-out」をダウンロードして「wipe-out」のメディアを準備することなく 「wipe-out」を利用することが可能となります。


●iPXEを使った「wipe-out」のブート(実践編)

iPXEを、そのブートイメージ(CDあるいはUSBメモリ)からブートすると、
	iPXE -- Open Source Network Boot Firmware -- http://ipxe.org
	Features: HTTP iSCSI DNS TFTP AoE FCoE TFTP COMBOOT ELF PXE PXEXT

	Press Ctrl-B for the iPXE command line...
のようなメッセージが表示されます。 ここで、Ctrl-Bを押してiPXEのコマンドラインを動かします。

iPXEのコマンドラインプロンプトは「iPXE> 」です。 このプロンプトに対して、数行のコマンドを入力するだけで、 iPXEをつかった「wipe-out」のブートが可能になります。

入力するコマンドはたったの4つです。

	dhcp
	kernel protocol::/path/to/your/syslinux/memdisk iso raw
	initrd http://「wipe-out」のISOイメージ
	boot
です。

最初の「dhcp」では、DHCPを使ってIPアドレスの割り当てを行います。 2行目の「kernel…memdisk iso raw」ではsyslinux付属のmemdiskを呼び出します。 3行目で「wipe-out」のISOイメージを読みだし、 4行目で「wipe-out」のISOイメージからブートします。

たったこれだけす。


●iPXEを使った「wipe-out」のブート(実行例)

クリックで拡大します


●iPXEのブートメディアすら用意しない方法

iPXEの使いかたを解説したページには、 DHCPと通常のPXEブートを組み合わせて、iPXEブートローダを読み込む方法 などが解説されています。 そのような方法を真似ることができるのであれば、 iPXEのブート用CDやブート用USBなどのメディアを用意する必要はありません。

→参考: Using ISC dhcpd / PXE chainloadinghttp://ipxe.org/howto/dhcpd#pxe_chainloading


●長々とコマンドを打つのが面倒なときは

前述のとおり、iPXEを使ってHTTPで「wipe-out」のイメージをダウンロードし、 そこから直接起動するには、 の4つのコマンドが必要ですが、 「kernel」や「initrd」のパラメータを長々と入力するのは 面倒かもしれません。 そんなときは、 を試してみてください。


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