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ハードディスク消去ツール / ダウンロード / 旧バージョン
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初版: 2002-03-13
改訂その2: 2004-06-23
最終更新日: 2005-06-20


フロッピーやCD-ROMからブートすれば、きれいにデータを消すことのできる

ハードディスク消去ツール

〜 CD-ROM版は、ハードディスクだけでなく、 いろんなストレージデバイスのデータも消せます 〜

最新版のダウンロードこちらからどうぞ
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このソフトウェアは、フリーウェアです。
作者はこのソフトウェアの運用に関する一切の責任を負いません。
利用者の自己責任のもとでご使用ください

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★おしらせ★
教育機関・企業などで、多数のPCのデータ消去を行うのに便利な
新バージョンの公開を予定しています。 乞うご期待(笑)。
消去中にCD-ROMを取り出せるようにしたり、PXEブートに対応する予定です。
なお、基本部分は現行バージョンと同一です。

さきごろ発売されたPanasonic CF-T4では、
「BTX Halted」というエラーが出て(FreeBSDがブートせず)、
本ツールが使えないことがわかりました。
他の新しいノートPCでも同様の現象が発生するかもしれません。
PXEブートによるT4へのFreeBSDインストール

山田さんの「wipe-out(98)http://www.aihara.co.jp/~taiji/wipe-out98/)」のページで、
PC-98シリーズ用のツールが公開されました。

2005年2月26日(土)の jus関西UNIX研究会 において、本ツールについて発表しました。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。


●この版は古いです

この版は古いので、 「ハードディスク消去ツール『wipe-out』」新しい版のご利用をおすすめします。


●はじめに

パソコンの譲渡時や処分時に、 ハードディスクのデータが消されずに残っていることが原因で、 個人情報や企業情報などが漏洩することが問題となっています。

ここで公開している「ハードディスク消去ツール『wipe-out』」を使うと、 簡単に、かつ安全に、 ハードディスクに記録されているデータを消去することができます。 このツールは、ハードディスクにデータを上書きすることによって、 記録されていたデータを消去します。

このツールは、たった1枚のフロッピーに、 データ消去に必要なプログラムを詰めこんでいますので、 とても手軽に使うことができます。 最近のパソコンは、 フロッピーディスクドライブがついていないものもありますが、 その場合は、CD-ROM版を使ってください。 CD-ROM版はメッセージが日本語で表示され、 フロッピー版より操作もかんたんです。

このツールは、オペレーティングシステムにFreeBSDを利用しています。 このため、ハードディスクだけでなく、 FreeBSDでハードディスクと同等に扱えるストレージデバイスにも対応しています。 対応している ディスク(ストレージデバイス)の詳細こちら。 なお、本ツールが対応しているパソコンはFreeBSD/i386が動作するマシンです。 もちろん、FreeBSDをインストールしていないパソコンでも、 このツールを利用することができます。


●このツールではこんなことができます


●ツールのダウンロード

マニュアル本案内こちら

過去のバージョンこちら にまとめてあります。


●ディスクのデータを消すには

配布している フロッピーイメージ 、あるいは CD-ROMイメージ を、 それぞれフロッピーディスクかCD-RW/Rなどに書き込んでください。 書き込みには、フロッピーの場合には「rawrite」や「fdimage」などのツールを、 CD-ROMの場合はCD-Rドライブに付属の書き込みツールなどを使ってください。 PC-UNIXをお使いの場合は、 フロッピーにはdd、CD-RW/Rにはcdrecordなどを使ってください。 書き込みが終わったら、それをデータを消したいパソコンにセットして、 パソコンをそのディスクから起動します。

なお、配布アーカイブに含まれるファイルは、 いわゆる「イメージファイル」 (フロッピー版: *.flp/フロッピーイメージファイル、 CD-ROM版: *.iso/ISOイメージファイル) です。 フロッピー版の場合、 コマンドプロンプトから「copy *.flp a:」としたり、 フロッピードライブのアイコンにドラッグ・アンド・ドロップする… といった方法では書き込みできません。 CD-ROM版の場合も、通常のファイルをCD-RW/Rに書き込む手順ではなく、 「イメージファイルをCDに書き込む方法」を使ってください (お使いの書き込みソフトによって方法が異なります。 詳しくは、お使いのソフトのマニュアルなどを参照してください。 あるいは、「ISOイメージ CD 書き込み」などのキーワードを使い、 検索サイトで調べてみてください)。

マニュアル本のISOイメージ書き込み方法解説ページ


●フロッピー版の使い方

パソコンにツールを書き込んだフロッピーをセットして、 このフロッピーから起動します。 しばらくすると、次のようなメニューが表示されます。
                                                                

 *** Hard Disk wiping tool "wipe-out" ***

 current disk: /dev/ad0 <IBM-DJNA-352030>
     capacity: 20,415,144,960 bytes (19G)

     0: write "0" onto the disk
     1: write "1" onto the disk
     2: write random data onto the disk
     3: select disk
     4: erase data with muliple writing
     5: select multi-write method
     6: run shell (sh)
     7: reboot
     8: shutdown

 enter number [0-8]: 
このメニューの「current disk」の右にはハードディスクの型番が、 「capacity」の右には容量が表示されます。 このディスクのデータを消去するには、 「enter number [0-8]:」に「0」を入力します。
                                                                

 *** erase data on ad0 <IBM-DJNA-352030>, 20,415,144,960 bytes
     with writing '0' onto the disk
 Ok? [y/n]:
再び、ディスクの型番と容量、 そして確認メッセージ「Ok? [y/n]:」が表示されます。 データを消去する場合は、「y」を入力します。 「y」以外を入力すると、最初のメニューに戻ります。
                                                                

 Really? [yes/no]:
さらにしつこく確認メッセージが出ます。 データを消去する場合は、「yes」を入力します。 「yes」以外を入力すると、最初のメニューに戻ります。

データの消去中は、次のように進行状況が表示されます。

                                                                

 erasing data on disk: ad0.  18% done
     0%|#########_________________________________________|100%

 32768+0 records in
 32+0 records out
 33554432 bytes transferred in 17.496540 secs (1917775 bytes/sec)
データの消去が終わると、次のメッセージが出ます。 エンターキーを押すと、最初のメニューに戻ります。
                                                                

 completed

 Press ENTER to return menu...


●データを消去するディスクの選択

最初のメニューで「3」を入力する (「3: select disk」を選ぶ) と、次のようなディスク選択メニューが表示されます。 ここで表示されるのは、 このツールで消去することのできるディスクの型番と容量です。 数字の右の「ad0」や「da0」は、 FreeBSDでのディスクの名前(デバイスファイル名)です。 「ad<番号>」はATA/IDEインターフェイスに接続されているディスク、 「da<番号>」はSCSIインターフェイスに接続されているディスクです。 「which drive to erase data? [0-1]: 」に データを消去したいディスクの番号を入力してください。
                                                                

 ** select a disk to erase data

     0: ad0 <IBM-DJNA-352030> 20,415,144,960 bytes (19G)
     1: da0 <SEAGATE ST318438LW 0003> 19,921,628,160 bytes (18G)

 which drive to erase data? [0-1]: 
なお、ここでの表示では、 1kバイトは1024バイト、 1Mバイトは1024kバイト・1048576バイト、 1Gバイトは1024Mバイト・1048576kバイト・1073741824バイト です。また、小数点以下は切り捨てて表示しています。 ハードディスクの仕様に書かれている容量とは 微妙に違った値になるかもしれません。


●どんなデータを上書きするか

このツールでは、ハードディスクに記録してあるデータを消去する方法として、 次の4通りの方法を選択できます。 それぞれ、メニューの0、1、2、4に対応しています。 先の例では、「0」を入力して、「0で上書き」する方法を説明しましたが、 「enter number [0-4]:」のところで、「1」や「2」を入力すれば、 「1で上書き」や「乱数で上書き」でディスクのデータを消すことができます。


●複数回上書き

メニューの「5: select multi-write method」を選択すると、 複数回書き込み方法を選択することができます。 これを選択すると、
                                                                

 *** select erase method ***

 0: [twice] write 1, 0
 1: [twice] write 0, 1
 2: [3 times] write 0, 1, random
中略
 e: [9 times] write (0, 1, random) x 3
 f: [12 times] write (0, 1, random) x 4

 Which method? [0-9a-f]:
というサブメニューが表示されます。 「0で上書き」、「1で上書き」、「ランダムデータで上書き」 を組み合わせ、2回〜12回上書きする方法16通りから選択することができます。


●日本語表示版

CD-ROM版では、 日本語コンソールプログラムである「kon2」を使って、 メニューが日本語で表示されます。 また、カーソルキーで選択する方法なので 操作もとても簡単です。

なお、お使いのパソコンによっては、 CD-ROM版で画面がうまく表示されないことがあります。 その場合は、 フロッピー版(非日本語表示版)をお使いください。

                                                                         

 +------------------ハードディスク消去ツール『wipe-out』---------------+
 |                       ★メインメニュー★                            |
 | 現在選択中のディスクは /dev/ad0 <IBM-DJNA-352030> です。            |
 | ディスクの容量は 20,415,144,960 バイト (19G) です。                 |
 | 以下のメニューから処理を選択してください。                          |
 |                                                                     |
 | +-----------------------------------------------------------------+ |
 | |     z  0を上書きして、このディスクのデータを消す                | |
 | |     f  1を上書きして、このディスクのデータを消す                | |
 | |     r  ランダムデータを上書きして、このディスクのデータを消す   | |
 | |     s  別のディスクを選択する                                   | |
 | |     d  起動時のシステムメッセージを確認する                     | |
 | +-----v(+)--------------------------------------------------------+ |
 |                                                                     |
 +---------------------------------------------------------------------+
 |                       [  OK  ]    [ Cancel ]                        |
 +---------------------------------------------------------------------+
日本語表示版の詳細こちらをどうぞ。



●対応機種とストレージ


●改編の記録

2004-07-12
バージョン0.4公開。 経過時間と予測残り所要時間の表示、 複数回書き込みを使った念入り消去をサポート。

2004-06-23
バージョン0.3公開。 操作の簡単化。dialogを使ったメニュー (CD-ROM)。

2004-05-02
CD-ROM版で、デバイスファイルが不足していたのを修正。 kon2を使って表示を日本語化したものを作成。

2004-05-01 (バージョン0.2β公開)
単に0で上書きするだけでなく、 1で上書き・ランダムデータで上書きするモードを追加。 ブートフロッピーだけでなく、ブータブルCD-ROMイメージを公開。 CD-ROM版は、GENERICカーネルベースなので、SCSIにも対応。 FreeBSD 4.8Rベース。

2002-10-22 (バージョン0.1β公開)
ハードディスクの容量を自動認識するようにした。 FreeBSD 4.4Rベース。

2002-03-13
初期バージョン公開。 ハードディスク容量20Mバイト固定バージョン。

2001-10-26
初期バージョン作成。


●おことわり


●参考文献



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